無線機器の小型・低コスト化を目指しCMOS化進むRF回路の最適設計法とポイント!!
高周波RF CMOSアナログ回路の
設計技術と開発事例及び今後の展望
★長年に亘りCMOS RF等のアナログ集積回路の研究開発に従事された豊富な経験と実績をもとに実践的に詳説!!
■日時 1月22日(金) ■会場 メディアボックス会議室 ■受講料 1名につき 39,000円 10:00〜16:45 (東京都新宿区西新宿1-9-18) (消費税込み、テキスト代含む) 昼食弁当付(サービス) |
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●講師 会津大学 コンピュータ理工学部 束原 恒夫氏 教授 博士(工学) |
【経歴・活動】 1981年、東北大学工学研究科応用物理学専攻博士課程前期修了。 同年、日本電信電話公社(現、NTT)電気通信研究所入社。以来、 CMOS A/D、D/A変換器からCMOS RF回路にわたるアナログ集積回路の研究開発に従事。 2006年4月には会津大学へ移り、通信用アナログ/高周波(RF)集積回路の設計、ユビキタスコンピューティング向け低電力ワイヤレスシステム、ソフトウェア/コグニティブ無線回路などの研究に従事。 【著書】 CMOS
RF回路設計:束原著(丸善)、アナログCMOS集積回路の設計;B.Razavi著(共訳;丸善)、Fully-Depleted SOI CMOS
Circuits and Technology for Ultralow-Power Applications:T.Sakurai,A.Matsuzawa,T.Douseki 監修(共著;Springer)、ほか3冊。 さらに、日経エレクトロニクス誌に「チュートリアルCMOS RF回路設計入門」を9回にわたり連載。 [学会活動]
Treasurer of the IEEE Solid-State Circuits Society Japan
Chapter,TPC member of CICC等を歴任。 IEEE、電子情報通信学会、電気学会、各会員。 |
【講師のお言葉】 ここ十数年間でCMOSデバイスの無線周波数(RF)応用に関する研究開発が大幅に進展し、特に2000 年代に入ってからは、近距離無線システムであるBluetooth、無線LANを中心に実用化が進められてい る。背景にはデバイスの微細化によるトランジスタ特性の高周波化ならびにディジタル回路との混載による 低コスト化が挙げられる。今後さらなるディープサブミクロン時代に入り、素子特性のばらつきが増大するこ とから、伝統的なRF回路構成の限界も指摘され、RFサンプリング型受信機、ディジタルRF送信機など新 しいアーキテクチャの模索も始まっている。 一方、無線・放送システムに目を向けると、携帯電話を中心にして近距離無線、GPS、地上ディジタルテレ ビなど多数が存在しており、ひとつの端末で享受できるサービスも増加の一途をたどっている。 本講座においては、前述したRF回路技術への高いニーズを背景に、ワイヤレス通信の基礎から始めて、 高周波信号の振舞い、RF回路に用いられる信号処理、各種トランシーバ構成、CMOS RF要素回路と その開発事例について解説し、最後に新しい技術であるRFサンプリング型受信機、ディジタルRF送信機 などの発表事例を紹介する。 |
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1.はじめに ―本講座およびテキストの内容 2.ワイヤレス通信とRF回路の技術動向 (1) ワイヤレス通信の動向 (2) RF回路開発の歴史 (3) CMOS RF回路の現状と動向 3.ワイヤレス通信方式の基礎 (1) 各種ワイヤレスシステムの紹介 (2) ディジタル変復調方式と回路 (3) 線形/非線形歪と発振器位相雑音の影響 (4) 回線設計とRF回路への要求条件 4.高周波信号の振舞い (1) 集中定数と分布定数の感覚の違い (2) 電流・電圧と電磁場:主役はどちら? (3) 電磁場から見る信号の反射 5.RF回路に使われるアナログ信号処理 (1) ミキサ(アナログ乗算器)による周波数変換 (2) イメージ妨害波抑圧の原理(複素信号処理) (3) RFサンプリングによる周波数変換 6.RFトランシーバ/受信機アーキテクチャ (1) スーパーヘテロダイン方式 (2) ダイレクトコンバージョン方式 (3) スライディングIF/広帯域IF方式 (4) low-IF方式 7.CMOS
RF要素回路と開発事例 (1) 基本素子(トランジスタ、オンチップインダクタ) (2) 送受切換えスイッチ (3) 低雑音アンプ (4) パワーアンプ (5) ミキサとイメージ抑圧ミキサ (6) VCOと周波数シンセサイザ (7) gm-Cフィルタと複素バンドパスフィルタ (8) 1V動作Bluetoothトランシーバの開発事例 (9) 1V動作2.4GHz帯low-IF受信機の開発事例 8.新しい技術の導入 (1) RFサンプリング型受信機の開発事例 (2) ディジタルRF送信機の開発事例 (3) コグニティブ無線向け受信機の開発事例 9.おわりに 〈質疑応答〉 |